K.T.ルイストンのコードバン長財布を5年愛用しています
皆さんはどんな財布を持っていますか?どんなこだわりがありますか?まったくこだわらないという方もいると思いますし,お気に入りの財布を選んで使っている方もいるでしょう。
僕はこれまで,財布にはあまりお金をかけたくなかったんです。2~3年ごとに,飽きたら買い換えていました。あるとき,好きな財布を買って一生大事にしてみようと思いました。そして当時調べまくって,たどり着いたのがK.T.ルイストンのコードバン長財布とコインケースです。あれから5年経ちましたが,できればこのままずっとこの財布を使い続けたいと思っています。
「キングオブレザー」コードバンの魅力
コードバンは,馬のお尻の一部からしか採れない革で,1頭からの採取量はごくわずか,非常に希少性の高い革です。牛革の2~3倍の強度を持っているといわれ,非常に頑丈です。繊維が細かいため,シミ・汚れ・傷などにも強いという特徴があります。使えば使うほど独特の光沢がでて味わい深くなり,きちんと手入れをすれば一生使っていけます。独特の硬質な素材感と,使用することで輝きを増す光沢から,キングオブレザー(革の王様)と呼ばれているのです。
そんなコードバンにも,水に弱いという欠点があります。水を吸収すると,繊維が膨れてしまうんですよね。とはいえ,この欠点を補って余りある魅力があるのがコードバンなんです。僕がもし次の財布を買うとしても,間違いなくコードバンを選ぶでしょう。
ちなみに革製品といえば牛革をイメージされる方は多いと思います。革製品に最も利用されているのが牛革ですからね。参考までに,牛革の種類とそれぞれの特徴を一覧にしました。お気に入りの財布を選ぶうえで,革素材も1つの大事な要素になりますから。
種類 | 特徴 |
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カーフ | 生後6ヶ月以内の革。 希少価値が高く最高級の素材。 きめ細やかな表面でしなやかで美しい。 |
キップ | 生後半年~1年以内の革。 高級品。カーフに次いできめ細やかで, カーフより革が厚く強度がある。 |
ステアハイド | 去勢済で生後2年以上のオスの革。 傷が少なくキップに近いきめ細やかさで, 革がキップより厚く耐久性に優れる。 |
カウハイド | 出産経験のある生後2年以上のメスの革。 表面はやや粗く,ステアよりも薄くて柔らかい。 |
ブルハイド | 生後3年以上のオスの革。 傷が多く繊維は粗い。革が硬くて丈夫。 |
K.T.ルイストンってどんなブランド?
K.T.ルイストンは,Classic & Modern Design in Qualityをブランドポリシーに掲げ,ハンドソーンシューズの聖地であるアメリカ・メイン州の街ルイストンに由来した名前を持つブランドです。ハンドソーンとは靴製法の一種で,靴作りが機械化される以前の代表的な手縫い製法です。1944年よりアメリカ製のハンドソーンシューズで創業スタートしたK.T.ルイストンは,その後,日本製のレザーグッズ展開を始めました。
レザーグッズの素材の中核となるのがコードバンです。K.T.ルイストンは,創業当初からコードバンにこだわってきたそうです。本当に?と思うでしょうが,K.T.ルイストンを手がけるのが,あのラコタハウスであることを明かせば納得いただけますでしょうか。
ラコタハウスは,Alden(オールデン)というアメリカを代表するシューメーカーの唯一の日本正規代理店です。そのAldenが得意としているのが,コードバン素材のレザーシューズなのです。ラコタハウスは当時から,コードバンの可能性に目をつけていたというわけですね。
財布,パスケース,ベルトといった革小物を展開しています。
K.T.LEWISTON | THE LAKOTA HOUSE
K.T.ルイストンのコードバン
K.T.ルイストンの革小物は,すべて日本製なんです。その中で僕が購入したのは2つあります。まず,コードバン素材の長財布KTW-032Rです。購入から5年経っていますが,見事な光沢です。使えば使うほど独特の光沢がでるというコードバンの魅力がそのまま出ています。
そしてもう1つが,馬蹄型コインケースKTW-008Rです。馬蹄型のコインケースはすごく使いやすいです。小銭がコインケースの表に出てくるので,レジでもスマートに小銭を探し出せます。
5年経っても,まったく色褪せないどころか,ますます輝きを増している気がします。これをみると,コードバンを選んで良かったなと思います。次の5年でどうエージングされていくのか,とても楽しみです。